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2010年1月29日 (金)

『 Going Back 』★★

ベトナム戦争映画「フィアーズ・オブ・ウォー」をネット観賞。
こういうのはひさしぶりでした。
ドキュメンタリー番組制作の企画としてベトナム戦争に参加していた小隊のメンバーが30年後ぐらいに再び現地を訪れます。
しかし、隊長と部下達の間には深い溝が。
敵を攻撃するための空爆要請の際に「味方を誤爆してしまう」という事件が起こり、それが隊長の指示ミスとされていたのですが...
という感じでかつての戦場を辿る旅を続け、最後に「あの時、本当は何が起こっていたのか?」というなぞ解きがクライマックスとして用意されている構成です。
現在と過去を織り交ぜ、渋めの演出、迫力のある戦闘シーン、等々、知らない役者さんばかりだった事もあってかなりいい感じでした。
戦場の中で見せた人間らしい行為、あるいは逆に避けることができなかった非人道的な行為などが回想シーンとして紹介され、戦争の悲惨さを伝えてくれます。
当時の駐屯地の壁に自分達の若い頃の落書き(「ベトコンはぶち殺せ」みたいな)を見つけ、言葉なくただ泣き崩れるシーンなどはかなり好印象でした。
しか〜し、ラスト30分の「何が起こっていたのか」でちょっとずっこけました(^_^;)。
「え〜、そんなオチ〜?」という感じ。
なぞ解きではありませんね。
うっかり八兵衛の世界です。
さらに、小隊メンバーは過去に戻ったかのようにエキセントリックな行動に出るし。
PTSD(心的外傷後ストレス障害)だとしてもやり過ぎです。
しかも、そんな出来事の後には友情がさらに深まっているしなあ。
一般人の感覚でみると、いや、少なくとも自分はちょっと引いてしまいます。
さらにさらに、エンディングでは当時の戦争の合間の「オフ」のシーンが延々と流れるのです。
地元民と触れ合ったり、 バスケに興じたり、酒と女にはしゃいだり、たわいもない雑談シーンだったり。
実際のところここが一番良くて(^_^;)、「戦争の悲惨さを訴える映画」から、いつの間にか「男たちの友情の映画」になってしまっているのですね。
こんなにメッセージ性があるようで的を射ていない映画も珍しいような気がします(笑)。
全体的に好印象なだけにもったいない感じでした。
いつもなら★は3つにすると思うのですが、配給会社(?)のセンスのなさも最低級。
DVDのパッケージにある「狂気のベトナム戦争アクション大作」というコピーは頓珍漢です。
そんな映画ではありません。
安易な「カタカナ邦題」も不快です。
原題を尊重して「ゴーイング・バック」、あるいは「帰還」みたいにするべきだと思います。

この映画に限りませんが、 営業戦略的視点から「原題とかけ離れたタイトル」へ変更する事に強い違和感があります。
このブログでは「タイトルは必ず原題」で記すようにしています。

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