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2016年10月22日 (土)

縄文食体験:前編

京王線相模原線の「多摩センター駅」のすぐそばにある「東京都埋蔵文化財センター」で行われた「縄文食体験」に参加してきました。
一般公募によるもので、10月の22日と23日、約20名☓2回で行われました。
長くなるので2回に分けて書きます。

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会場は施設の横にある「縄文の森」と呼ばれている雑木林です。
ここでも遺跡が発見され、調査が終了した後に盛土をして、当時の多摩丘陵の景観を復元したそうです。
自分が受付を済ませて会場に行くと、すでに職員の方々が準備をしていました。
まず、「どんぐりクッキー」を作るコーナー。
使用する木の実や補助食材や道具が並べられています。

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↑後ろにみえる「茅葺き」は、復元されている竪穴式住居です。
中では焚き火が焚かれていました。

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こちらはあとで調理に使う焚き火。
正式には「礫群(れきぐん)」と呼ばれ、熱した石で食材を加熱する方式です。

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こちらの焚き火はちょっと現代のキャンプに近いスタイルですね。
奥にあるのは縄文土器のレプリカ、真ん中は石かセラミックのプレート、手前が鉄板です。
メニューに合わせて、いろいろと職員の方が工夫をされているようでした。

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縄文土器は実際にあるものを忠実に再現したレプリカのようでした。
手前の土器は使い込んで全体が黒くすすけていますが、奥の土器は今回が初登場でまだきれいな状態でした。
どちらも倒れないよう、足元を石で固定しています。
「なんでこんな不安定な形なの?」と思ってしまいますが、実際に焚き火の中に納まると、熱を受ける効率がとてもよいのですね。
現在の鍋のように「下から熱を受ける」のではなく、「横から熱を受ける」という事を考えた形のようです。

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イベントは10時から始まりました。
約20名が2つのグループに分かれて作業を進めます。
自分たちは「どんぐりクッキー」に取りかかりました(別のグループは「縄文鍋」)。
まずは、石皿にどんぐりを置き、手に持った石で潰していきます。
どんぐりはあくの少ない「スダジイ」や「マテバシイ」などでした。

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粉になったらそれを集めて、生地を作っていきます。
ここで「つなぎ」や「食べやすくするため」に加えるのが、長芋、うずら卵、蜂蜜、くるみ、などでした。
縄文の当時、長芋は、実際にはすでに高級食材になってしまった「自然薯」だったろうとのことです(予算の関係ですね(^_^;))。
うずら卵は、その当時ニワトリはまだおらず、「キジ」の卵が使われていたらしいので、その代用。
蜂蜜は当時の身近な甘味料として「存在は知っていたのではないか」ということでした。

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生地ができたので、みんなで成形しました。
少しボソボソな感じでしたが、なんとなくいい感じで仕上がりました。

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一方、焚き火の方では「どんぐりのロースト」が進行中。
マテバシイ、シリブカガシ、スダジイの3種の味の食べくらべ、という趣向でした。
香ばしくて美味しかったですね。
違いはあまりわからなかったですけど(^_^;)。

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別グループが準備していた縄文鍋の方は具材が投入。
写真の1枚めは「芋(ヤツガシラ)」、2枚めでは「イノシシの肉」が投入されました。

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最後に「マイタケ、シメジ、ナメコ」などのきのこ類が入っています。
また、「ドングリ団子」と称して、ドングリクッキーに似た団子が職員さんの手で用意されていました。
そして、手前の鍋の中に見える白っぽい塊、これもヤツガシラです。
実はこれ、「おろしたての鍋」を慣らしているのだそうです。

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おろしたての鍋を横からみるとこんな感じ。
土器に水分が浸透しているのがよくわかります。
そうならないよう、土器の中でんぷん質のものを煮炊きし、皮膜をつくるのですね。
現代でも新品の土鍋を使う時はそういう処理が推奨されていると思います。
あの感じです。

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